YFE委員会 古屋 毅文
鋳造工学会関東支部YFEでは、2026年3月12日に「CAEの超基礎と、技術者倫理」と題するWeb勉強会を開催しました。関東支部YFEでは若手鋳造技術者の自己研鑽活動として様々な企画を行っていますが、今回は鋳造CAEをブラックボックスのまま使わず、その考え方や限界を基礎から理解すること、また技術者として求められる倫理観について学ぶことを目的として企画しました。関東支部所属の若手会員に限らず、全国の学会会員および鋳造技士の皆様にも広くご参加いただける形で開催しました。
1件目の講演では、元東北大学の平田直哉氏より「CAEのブラックボックスをのぞく ~鋳造解析の正体と超基礎~」と題して、鋳造CAEがどのような考え方で計算を行っているのか、また結果をどのように受け止めるべきかについて、できるだけ平易に解説しました。鋳造CAEは多くの現場で活用される一方で、その中身を十分に理解しないまま使われることも少なくありません。本講演では、数式の詳細そのものよりも、CAEの本質や注意点を理解することに重点を置いて説明しました。
2件目のご講演では、一般社団法人日本ダイカスト協会の金内良夫氏より「リーダーの技術者倫理」と題してご講演いただきました。企業活動や研究開発の現場において、近年ますます重要性が高まっている技術者倫理について、実例も交えながら大変わかりやすくご解説いただきました。毎年好評をいただいているテーマでもあり、今回も多くの参加者にとって有意義な学びの機会となりました。
当日は 136名 にご参加いただき、事後アンケートには 73名(回収率53.7%) からご回答をいただきました。アンケート結果からは、両講演とも全体として高い満足度が得られたことに加え、CAE講演については「もっと詳しく聞きたい」「続編を希望する」といった声が多く寄せられ、関心の高さがうかがえました。一方で、内容面では実務事例や現場とのつながりをさらに知りたいというご要望もあり、今後の企画を検討するうえで大変参考になる結果となりました。
多くの皆様にご参加いただきましたこと、またアンケートを通じて貴重なご意見をお寄せいただきましたことに、心より御礼申し上げます。今後も、若手技術者の学びと交流に資する有意義な企画を継続してまいります。取り上げてほしいテーマやご要望がございましたら、ぜひ関東支部YFE委員までお知らせください。今後とも皆様のご参加をお待ちしております。