関東支部の活動

研究

日本鋳造工学会関東支部研究部会第69回講演会

薄肉・高品質化を目指すダイカスト新時代

平成16年11月25日(木)にEbis303 (東京都渋谷区恵比寿)の501会議室で関東支部第69回講演会が開催されました。
  環境問題などをふまえ、自動車メーカーなどではアルミニウム合金を中心とした軽合金への材料置換による軽量化を推進し、CO2削減を目指しています。ダイカストは薄肉・軽量化に加えてリサイクル性にも優れ、環境問題への対応力が高く、生産量が年々増加しています。最近では、自動車用に限らず一層の薄肉化・高品質化が求められています。ここにダイカストの最新技術を紹介し、ダイカスト新時代についての講演会を企画しました。

アルミニウム合金、亜鉛合金、マグネシウム合金・・・それぞれの薄肉ダイカストへの挑戦
東京都立産業技術研究所 佐藤 健二 氏

佐藤 健二 氏  アルミニウム合金、亜鉛合金、マグネシウム合金のそれぞれの特徴、肉厚と鋳造性や機械的性質と広範囲のおよぶ講演でした。マグネシウム合金は、チクソモールディングの開発で薄肉化した。そして薄肉化は、プラスチックや亜鉛合金からマグネシウム合金化へ、そしてアルミニウム合金化へ進展している。

 

高品質化をめざすセミソリッドダイカスト技術の歴史と現状
(社)日本ダイカスト協会 西 直美 氏

西 直美 氏  セミソリッドダイカスト技術の歴史は古く、1920年代に始まっています。1950年代のダイカスト会議の模様の8mm映像をビデオで紹介して頂くなど、古くからの練り鋳造など歴史の一端をうかがい知れた。また最新のニュウレオキャストやナノキャストなどについて試作品を交えて貴重なお話を伺えました。