関東支部の活動
YFE委員会報告
「鋳物の日」 企画として鋳物体験教室を開催
旧暦11月8日は、「ふいご祭り」の日として知られています。当学会では鋳物を広く知ってもらうきっかけとして、鋳造関係者にとって馴染みのあるこの「ふいご祭り」の日を平成24年に「鋳物の日」と定めました。
「鋳物の日」企画として、YFE企画委員会(委員長:清水一道先生)から中高生を対象に「鋳物体験教室」の開催のお願いがありました。翌日の11月9日(土)、東京都市大学等々力中学校(東京都世田谷区)において「鋳物体験教室」が開催されました。
清水一道YFE企画委員長による講義
今回、鋳物作りに挑戦するのは、同中学校の理科部の中学1〜3年生、21名でした。当日は清水先生と室蘭工大の大学院生2名の強力なサポートを受けて、鋳物の歴史と概要の講義。そして、ペーパーウェイトを生砂で鋳型を作製し、ホワイトメタルを鋳造しました。清水先生の軽快なトークと鋳型作りのお手本を披露した後、スタッフのサポートを受けて、皆真剣な眼差しで取り組んでおりました。模型を外す際に失敗しても、何度も鋳型作りに挑戦しておりました。
注湯作業はスタッフが行いましたが、鋳型から取り出した際、苦労して作った自分の作品に大変感激・満足しておりました。教室終了後も皆、自分自身が作ったペーパーウェイトをずっとやすりがけしている姿が印象的でした。当日、鋳造作業を行った中学生は、「楽しかった.またやりたいです!」との感想を頂きました。また、中学校の先生からも「大変有意義な活動なので、また是非ともお願いしたい。」とのコメントを頂きました。 本来であれば高校生も参加予定でしたが、修学旅行のガイダンスと重なり、教室終了後、「今度はいつやりますか?」とのお願いもありました。
ペーパーウェイト作りの実演指導
最後に、この「鋳物体験教室」を開催するにあたって、開催に快諾してくださった東京都市大学等々力中学校の皆様、用具等の準備他、強力なサポートを頂きました清水先生と室蘭工大の大学院生2名、また、日本鋳造工学会の皆様、お手伝いして下さった学生アルバイトの皆様に心より感謝申し上げ、「鋳物体験教室」の報告とさせて頂きます。