イベント情報
日本鋳造工学会関東支部 研究部会第79回講演会のご案内
最近の鋳造品の欠陥予測と評価の動向
支部長 佐藤 健二
景気の底は過ぎたと言われていますが、景気が上向いているとは言いがたい状況です。このような状況で生産にかかわっていくには、いかに無駄なことを少なくするかが重要です。鋳物の不良は無駄の最たるもので、鋳物の試作時の不良・生産時の不良をなくすことまた有害不良を見極めることは生産上必要です。今回は、鋳物の割れ、反り、残留応力などの予測と内部欠陥にスポットを当て最新の状況について紹介します。
15:00~15:10 | 挨 拶 (社)日本鋳造工学会関東支部 支部長 佐藤 健二 |
15:10~16:00 | 「鋳物の割れ、そり、残留応力は予測できるのか?ー歴史と最近の研究ー」 早稲田大学創造理工学部総合機械工学科 准教授 吉田 誠 車両の軽量化が急務となるなか、ダイカスト等の軽合金鋳物においては、強度 (耐力)と延性の両方が求められるようになってきた。コストと生産性の観点からヒドロ系の非熱処理合金が注目されているが、鋳造割れが問題になる。また鋳鉄においても薄肉マンホールなど形状だけが出来ればよいのではなく、試作時の変形や残留熱応力が問題となっており、如何に予測するかが開発上重要になっている。こうした研究は、EUや国家の支援を得て、大学・国立研究所とカーメーカ、鋳造専業メーカ、軽圧各社等が強く連携し、熱・力学物性データを集積し、学理に基づいて解析し、日進月歩のCAEを利用して今日現在においても精力的に行われている。当該発表では、これらの研究の歴史や最近の状況などを紹介する。 |
16:00~16:50 | 「有害なきずと無害なきず」 (有)日下レアメタル研究所 鹿毛 秀彦 世はまさに、「品質の時代」、言葉は悪いが「差別の世の中」、良く言うと「ブランド」である。鋳鉄品に於いても他より良いことを知らしめるには、個々の品質が大切で、自分で評価する手段が必要となる。そのためには検査対象物を知り、評価方法を知る人材(試験検査技術者)の養成と検査基準を確立することが大切である。これにより客は安心と喜びを、メーカは製造技術を保ち、磨き、前進させることが出来る。そこで、鋳鉄品の「きず」とは何か、「きず」の有害/無害の判定について、非破壊検査の一つである超音波試験を取り上げ、試験から検査に至る工程で必要な基礎知識について紹介する。 |
日時 | 平成21年8月26日(水) 15:00~16:50 | |
場所 | 芝浦工業大学 豊洲キャンパス |
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定員 | 60名(定員に達し次第締切ます) | |
参加費 | 会員2,000円,学生無料 非会員4,000円 (当日会場で申し受けます) |
申込先 | 下記 関東支部講演会申込書で申し込み下さい。 〒105-0003 東京都港区西新橋1-5-11第11東洋海事ビル7階 新東工業(株)東京支店 柳沢俊夫 Tel. 03-3502-5481/Fax. 03-3580-5504 E-mail: t-yanagisawa@sinto.co.jp |
申込期限 | 平成21年8月21日(金)(11月28日以降は当日会場で受け付け) |