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リレーエッセイ
私たちの研究室
接合工学研究室 博士前期課程 1年一同
近年、機械製品や機械部品の低コスト化や軽量化が要求されており、各種金属材料を組合せた複合化がますます要求され始めています。そこで私たちの研究室では、電子ビーム溶接(図1)及びTIG溶接(図2,図3)における各種金属材料の溶接部の欠陥の有無、組織観察及び溶接継手の機械的性質などについて検討しております。
私たちが研究している金属材料の組合せを、下記に示します。
- 球状黒鉛鋳鉄/鋼の異材溶接性
- オーステンパ球状黒鉛鋳鉄同士の溶接性
- ねずみ鋳鉄同士の溶接性
- 銅合金鋳物同士及び銅合金鋳物/銅合金展伸材の溶接性
- アルミニウム合金鋳物/アルミニウム合金展伸材の異材溶接性
また、上記の組立溶接における溶接継手の性能についても調べています。

図1 電子ビーム溶接機

図2 TIG溶接機の概略図

図3 TIG溶接機の一部
これらの研究により、鋳物材及び鋳物材と展伸材との複合化が可能になれば、鋳物材を使った複雑な形状の機械部品の製造が可能になり、かつ安価に製作できるようになるものと期待され、鋳物材の用途も広がるものと考えられます。
また、私たちの研究室では、“文武両道”をモットーにおいており、研究以外にもスポーツにも力を入れております。スポーツを取り入れることで、日頃の研究に行き詰った時など一息を入れることができ、さらに4年生と院生との打ち解けあう良い機会になると考えております。現在では、草野球やフットサルに打ち込んでおり、特にフットサルにおいては、大学内外問わず様々なスポーツイベントに参加しております。
最後に、研究室の恒例行事として、年に一度、先生と学生とで卒研旅行に行っております。日々の疲れを癒し、先生と学生の更なる親睦を深め、今後の研究をより円滑に進められるものと考えております。今年は、鬼怒川へ2泊3日で行き、温泉や各種イベントを催し、とても有意義な時間を過ごすことができました。この旅行で英気を養った分、研究にまい進したいと考えております。

図3 フットサル

図4 草野球

図5 旅行での1シーン
