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巳年を迎えるにあたって
月日の経つのも早いもので、平成24年も今年残すところ10日を切り、平成25年(干支で言うと巳年)を迎えます。私も来年4回目の年男を迎えますが、小学生の頃、正月になると父に1年の目標となる言葉を半紙に書いてもらっていました。特に印象に残っている言葉に、「やる気」「根気」「本気」という「3つの気」があります。巳年にちなんだもので言えば、「巳」=「蛇」にように何事にも「根気」強く挑戦するように、と言われたのを今でも記憶しています。そこで、来年巳年を迎えるにあたり、改めて「巳」の意味を知りたくなり、インターネットなどで調べてみました。
①「巳」(み、し)という字について
胎児の形を表した象形文字で、蛇が冬眠から覚めて地上にはい出す姿を表しているとも言われ、「起こる、始まる、定まる」などの意味がある。
②古来より蛇は信仰の対象となってきて、谷神(やとのかみ。谷や低湿地を司る)、豊穣神、天候神などとして崇められてきた。祭祀や祀りごとの「祀」に「巳」が用いられているのは、「祀」とは自然神を祀ることをいい、自然神の代表的な神格が巳(蛇)だったからである。
③蛇は脱皮をすることから「復活と再生」を連想させ、餌を食べなくても長く生きることから「神の使い」として崇められ、全国各地に蛇神を祀っている神社がある。
④巳の特徴は探究心と情熱。蛇は執念深いとされているが、恩を忘れず、助けてくれた人には恩返しをすると言われている。
(以上、出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/402685/2/)
このように、「巳(蛇)」には、「物事の始まり」、「復活と再生」という意味があること、また、「探究心」と「情熱」「執念深い」といった特徴があることがわかります。私が父から聞いた「根気」、「粘り強く」という言葉とも通じるものを感じます。
私も1989年に日立金属に入社して24年目を迎えますが、多くの年月をアルミの材料や鋳造プロセス、鋳造CAEなど、鋳造の幅広い分野の研究開発現場に身を置いてきました。研究開発した成果を実(巳)らせ、会社、そして社会に貢献することが使命であることは言うまでもありませんが、それには「探究心」「情熱」を絶やさず、執念深く、本気で取組むことが重要であると日々感じています。そして、時には厳しくも親身になって指導していただいた大学の恩師、会社や学会の先輩方、同僚への恩返しも忘れずに・・・。
1989年にバブルの絶頂期に入社、数年後にバブルが崩壊、2008年のリーマンショックと2011年には東日本大震災など試練の連続ですが、負けることなく来るべき2013年を「復活と再生」の年にしたい。