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鋳物用語解体新書

「斫り」と「鉄砲」

「斫り」は先ず読めない。「はつり」と読むのだが、全く意味が分からない。愛用の辞書によると英語でrimming、chiping、fettle shaggingとあり、これなら何となくイメージできる。意味は「湯道や揚りの全てを取り除き、鋳物に付着した砂を落す作業。また、キュポラの内部からノロを取り除く事もいう。グラインダーで行うことを特shaggingという。」。「鉄砲」は「圧搾空気を利用した空気はつり機」と説明されています。

「語源」は石材加工から来ているようですが、もともとは「木材を削ったり加工する刃物の呼称」だったそうです。建築業界では、建設、建築、土木工事現場などでコンクリート製品を削ったり、切ったり、壊したり、穴をあけたりする作業全般を通称『はつり』といいます。ノミや鏨(たがね)をハンマーで叩き、コンクリートを割ることにはじまり、現在は圧縮空気や油圧、または電動モーターを動力とした機械をハンマーとして専用のノミを叩き、コンクリートを砕き削るという作業が一般的です。パワーショベルに大型のノミを取り付けてコンクリートも割る作業もありますが、作業的には解体の部門に入ります。従って、人力で支える程度の作業を指すでしょう。(有限会社 村田斫りホームページより) 

 

 

(H.K)
(2010年5月)