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鋳物用語解体新書

中子:なかご, core

 英語で:core、りんごや梨の芯、事・物の中心部とある。
 国語辞典では、それより小さくて同じものを順々に入れて「入れ子」に作った器物の内部に入れるもの、「入れ子:大きな箱や器の中に、それより一回小さくて同じ形のものを順々に入れていくこと」と説明されている。だんだんイメージが掴めてくる。

 鋳物用語として 辞書を引くと「鋳物の中空部あるいは孔(あな)などをつくるときに鋳型(この場合はとくに主型(おもがた)という)とは別につくり、外型内に収める砂型。中子は大部分が溶湯に取り囲まれるので、溶湯流に耐える強度、耐熱性、凝固収縮を可能にするための可縮性、中子から発生するガスを排除するための通気性、製品の内部から砂を取り除きやすくするための崩壊性など、主型以上に多くの要求がなされる」日本大百科全書(小学館)。中子は,心型とも呼ばれる。後者の方が分かりやすい。

 

(H.K)
(2011年10月)