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鋳物用語解体新書

パーセント(%,Per Cent)

 特に鋳物用語では無いが、原料配合計算や成分分析で使われる。原子%と質量%があり、業界では特に指定が無ければ、質量%、mass%である。
 これは、厳密には単位ではなく「比を表す単位(比率量)」です。銑鉄をxx%、SSをyy%,・・・・」。 鋳鉄の分析結果「C%,Si%,Mn%,P%,S%,Mg%」である。
 ここで記号「%」の由来をある本(「単位171の新知識」、星田直彦,講談社)で見つけたのでその内容を以下に紹介しよう。
 ≪パーセント[%]は、同じ種類の2つの量の比を100倍した数値です。“per cent”ですから「100に対して」という意味があります(centは100の意)。・・・・・・・百分率なので「/100」と表記していたのが、やがて斜線と「1」が一体化し、「00」の間に斜線が入ったという説や「per cent」の2つの単語の頭文字「p」「c」を筆記体で続けて書いたら,「%」に・・・・・、さらにはイタリア語で「100」を表す「cento(チェント)」の略語「c/o」から転じた・・・・ その他の比率で[‰]:1000倍(千分率)で「パーミル,per mill」、さらにピーピーエム[ppm]:の百万分率や[ppb]:十億分率、[ppt]:一兆分率、[ppq]:千兆分率までが法定計量単位として追加されているそうです(2002年4月)あります。≫ 

 

(H.K)
(2011年12月)