関東支部のご案内
年頭の挨拶
支部長 里 達雄
新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様におかれましては、清々しいお気持ちで新年を迎えられ、新たなスタートと抱負を決意されたことでしょう.昨年は様々な「災」に見舞われ、予期せぬ苦労の多い年でもありました.本年は「酉年」として、恵まれた一年になることを祈願したいものです.世の中の景気は少しずつですが明るい兆しを見せ始め、素材産業でも嬉しいニュースを耳にすることが多くなりました.この兆候がより確実となり、さらに大きな潮流となって発展することを期待したいと思います。
関東支部は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県および新潟県の地域から成り、会員数では東海支部と並ぶ大きな支部となっています。関東支部には、総務、研究、現場鋳造技術研究、YFE(若手鋳造エンジニア)および広報の各部会があり、全体の運営を初めとして、様々の講演会、シンポジウム、講習会、見学会などを積極的に企画し、実施しております。例えば、昨年は秋にYFEの企画による「伝統を振り返り、最新の鋳造を見つめ直しませんか?」を実施し、工場見学・勉強会を行いました。また、研究部会の企画による「薄肉・高品質化を目指すダイカスト新時代」の講演会を実施し、ダイカスト技術の歴史的展開や最新技術の興味深い紹介が行われました。さらに、本年2月25日(金)にも「欠陥制御による高品質化、リサイクルを目指すプロセス新技術」と題する講演会を実施することになっています。本年は、さらに一大イベントとして「第146回全国講演大会」を関東支部の担当で実施することになっています。会期は5月27日(金)~30日(月)で、場所は東京工業大学大岡山キャンパスであり、これまでに3回の大会実行委員会を開いて準備を進めております。研究発表講演会を初めとして、技術講習会、こども鋳物教室、カタログ機器展示会、懇親会、エクスカーション、工場見学会などを多彩に企画し、必要な打合わせや準備を鋭意進めています。ご担当の皆様の絶大なご協力・ご尽力をお願いするとともに、会員の皆様の一丸となったご支援を仰ぎ、この全国大会が大成功となるよう努める決意でございます。
鋳造・凝固技術は申すまでもなく産業の最も重要な基盤技術を成すものであり、今後とも絶え間ない発展が不可欠です。そのためにこれまでに蓄積された多岐にわたる技術や経験を十分に継承し、さらに発展させることがきわめて重要です。当然のことながら、これらを担っていく人材を育成できるかどうかが大きな要となります。産業技術や技術教育における人材育成そのものの重要性が最近認識されるに至っております。関東支部は幸いなことに地理的条件や人的条件に恵まれており、この特長を十分に生かして、今後とも支部活動に一層の工夫をこらし、鋳造分野の発展に寄与していく所存です。皆様のご支援をお願いする次第です。
最後になりますが、本年の皆様の益々のご多幸とご繁栄を祈念し、ここに年頭の挨拶とさせていただきます。